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予防歯科
治療の前に予防、予防の前に定期検査を。
ロストスパイラルからの脱出へ
歯磨きによる虫歯予防
歯磨きは歯の表面についたプラーク(歯垢)を除去することを目的とした予防法です。
ほとんどの方が歯を磨く習慣を身につけて行っています。プラークは生きた細菌の集合体で、歯と同じような乳白色をしているためある程度は除去できても、すべてを取り去ることはできません。
歯磨きの方法
歯ブラシで細菌の巣であるプラーク(歯垢)を取り除くことが基本です。 歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、咬み合わせ面を意識して 磨くことが大切です。
歯と歯の間のお手入れ
歯ブラシによる清掃は、歯の表裏や噛み合わせの清掃には非常に有効な方法であるものの、歯と歯の間の清掃には十分ではありません。隙間の小さい歯間部清掃には、デンタルフロスが、隙間のある歯間部清掃には歯間ブラシが便利です。
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① 毛先を歯面にしっかりあてて磨く
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② 毛先が曲がらない軽い力で磨く
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③ 小刻みな動き(5〜10mm)で磨く
3つのポイントを基本として、お口の中の状態に合わせ磨いてください。
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かみ合わせの部分は奥から前に歯ブラシを動かしてみがきましょう。
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前歯の裏側の歯は丸くカーブしているので歯ブラシを横から当てるだけでは当たらない部分があります。
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歯ブラシを縦に当ててみがきます。歯ブラシのつま先やかかとを上手に使いましょう。
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凸凹歯並びは歯ブラシを横から当てるだけではへこんでいる部分に毛先が当たりにくいです。
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凸凹している歯1本1本に歯ブラシを縦に当てて毛先を上下に細かく動かしてみがきましょう。
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背の低い歯は歯ブラシの毛先が当たらない。
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歯ブラシをななめ横から入れて、細かく動かしてみがきましょう。
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歯と歯肉の境目(歯周病予防・改善に効果的なみがき方)に45度の角度に当て、細かく前後に動かしてみがきましょう。
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歯ぐきのマッサージには(大人向け)歯ブラシのわき腹を歯肉に押し当てて回転させながらマッサージする方法があります。
他にもいろいろな歯のみがき方があります。詳しくは歯科医院に相談しましょう。
歯ブラシの持ち方
にぎるような持ち方(パームグリップ)は、余分な力が入りやすく、すみずみまで磨くことが難しくなります。
その他 歯みがきのポイント
基本は食べたら磨くことです。
食事やおやつを食べた後などは、プラーク中の細菌が糖分を代謝して酸を作ります。間もなくするとプラークに覆われた歯の表面は、
カルシウムやリンなどのミネラルが溶け出す酸性状態(pH5.5以下)になります。中性状態に戻るには40 分ほどかかるとされ、その間ミネラルが溶けやすい状態が続きます。
酸性状態が長く続いたり、頻繁に起きると虫歯になるというメカニズムです。「食べたらみがく」習慣にすることで、リスクを減らすことができます。
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歯ブラシについて
歯ブラシの寿命は1ヶ月。月初めには交代させてください。
選び方は、歯並びの大きさや状態、使いやすさに合わせて。毛先が開いたり、長く使用した歯ブラシでは、新しいものより汚れ落ちが格段に悪くなります。 -
歯みがき剤について
フッ化物(歯の質を強くする)・抗炎症剤 (消炎する)・殺菌剤 (プラーク中の細菌の増殖を抑制する)・酵素 (プラークを分解・除去して付着を防ぐ) などがあり、目的に応じて選んでください。研磨剤や発泡剤を含まない液体歯みがきは、歯面をブラッシングで傷つけることから守り、薬効成分がすみずみまで浸透しやすいのが特徴です。いずれにしても歯磨剤は歯みがきを助け、効果を高めるものなので、薬効成分に頼ってしまわないように気をつけなくてはいけません。
PMTC(歯のクリーニング)
PMTC(歯のクリーニング)について、詳しくはこちら
メインテナンスの効果
歯周ポケット内の歯周病原菌は、処置した後3~4ヶ月で、もとの歯周叢に戻る傾向があります。
そこで、細菌が悪影響を起こしだす前に、歯科医院でバイオフィルムコントロールを行って、歯周病の再発を予防します。
メインテナンスの重要性
① ホームケアの状態を確認し、適切なケア方法の指導する
(歯ブラシ指導)
② リスクやお口の状態(歯・歯ぐき・粘膜)の変化を確認する
③ 虫歯や歯周病の原因であるバイオフィルムを除去する
④ 歯の表面を滑沢化することで汚れの付着を抑える
(PMTC:プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
⑤ 咬み合わせのチェック
歯周病は口臭の原因になります
正常な匂いは、生理的口臭と言います。病気やその他の原因で(多くの場合、口の中に原因があります)他人に不快な気持ちを与える匂いとなる場合があります。それを口臭と称します。
自分以外の人の感じ方で、口臭かそうでないかが決まります。口臭の原因として歯科では次の2つが考えられます。
口腔(口の中)が原因
歯周病の特徴は歯周ポケットができること。これは口の中の細菌の格好の住みかを提供します。細菌にも種類がたくさんあるのですが、深いポケットに住み着くタイプの細菌は強い匂いを放ちます(日本臨床歯周病学会 より)。
細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。これらは卵や野菜が腐った時に発生するガスと同じような匂い。自分の口臭は気づきにくいですが、歯周病にかかっていると不快な臭いがお口から発生しています。
歯周病が原因。
歯周病により、口腔内細菌により分解され、発生した物質が悪臭を放つ。
⑥ に当てはまる方
虫歯で空洞ができて、食べ物が入り食べ物が腐敗して、悪臭を放つ。
⑦ ⑧ ⑨ に当てはまる方
歯磨き不良により、歯垢や食物残渣によるもの。
⑩ に当てはまる方
唾液が少ないのも原因。(口腔乾燥症)
歯周病(歯槽膿漏)度チェック!!
以下のような症状があれば、要注意!
歯科医院の受診をオススメいたします。
② 歯ぐきがよく腫れる。
③ 口の中がネバネバする。
④ グラグラした歯がある。
⑤ 歯と歯の間に食べ物がよくはさまる。
⑥ 穴のあいた歯がある。
⑦ 歯の表面を舌でさわるとザラザラしている。
⑧ 義歯、ブリッジ、冠などが、入っている。
⑨ 舌を磨いたことがない。
⑩ 口の中がパサパサしている。
歯周病が原因。
歯周病により、口腔内細菌により分解され、発生した物質が悪臭を放つ。
⑥ に当てはまる方
虫歯で空洞ができて、食べ物が入り食べ物が腐敗して、悪臭を放つ。
⑦ ⑧ ⑨ に当てはまる方
歯磨き不良により、歯垢や食物残渣によるもの。
⑩ に当てはまる方
唾液が少ないのも原因。(口腔乾燥症)
生理的口臭が原因
上記の③・④は、通常そのような臭いは時間の経過と共に減少していきます。このように、生理的口臭には日内変動がみられますが、ゼロ(無臭)になるということはありません。 私たち人間は生きている限り、毎日食事をし、口の中ではさまざまな代謝が行われているので、無臭でいることはありえません。
ですから、あまり神経質になる必要はなく、他人を不快にさせるような強いにおいがでないように気をつければいいのです。
問題となるのは、病気によって発生する口臭です。口の中の病気、鼻のどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが口臭と関連していると考えられていますが、口の中の原因が口臭全体の90%以上を占めています。
※口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談されるといいでしょう。